世界一やさしいとか言われると、そんな優しい世界じゃないとか言いたくなります。
しかし、このタイトルでランキング上位にあったので気になって読んでみました。
実際は、ちゃんと実用的で自分の特性を理解するのに役立ちますね。
この本を読んで、自分の仕事を選んだり、今やっている業務への取り組み方も見直せそうです。
どんな読者におすすめか
そもそも自分の才能を完璧に把握していると言い切れる人はどれだけいますかね。
才能までいかなくても、自分の特性をきちんと言語化できるひとも少ないのでは。
そう考えていくと、タイトルを見て気になった、全ての人におススメできます。
エンジニアの方であっても、没入するタイプ、コミュニケーション取ってくタイプと働き方は千差万別。
この本は自分に合った働き方を探すヒントになります。
面白いと思ったポイント
本書の要点は以下の通り。
- 才能のない人などいない
- 見つけ方を学んでいないから、才能が見つからない
- 5つの質問で才能が見つかる
才能が見つからない人の間違いとして、「人よりうまくできること」を挙げています。
「世界一うまくできること」を考えてしまうと、自分の才能は見つからない。
才能の正しい定義は「つい、やってしまうこと」と著者は言い切っており、ここが面白いと思ったポイントです。
自分が短所と思っているようなところに長所が隠れている、というわけです。
例えば、つい抜け漏れがないかチェックしてしまうという才能。
スピードが求められる環境では、仕事が遅いという評価になってしまうかもしれません。
一方で正確さが求められる環境では、ミスをしないという長所として評価されます。
短所にフォーカスして、誰にでも必ず才能はあるという主旨で、実際に5つの質問で才能を見つけていきます。
- 他人にイラっとすることは?
- 親や先生によく注意されたことは?
- やっちゃダメと禁止されると辛いことは?
- あなたの短所を「だからこそ」と言い換えるとどうなりますか?
- 他の人は嫌がるのに、自分には楽しいと思えることは?
この質問で自分自身を見つめ直していくことで、自分の才能を確認します。
また、本の中では、1000のリストから才能を見つける方法も紹介されています。
才能を活かす方法、育てる方法についても記載されているので、自分自身の再発見と成長に役立つと感じました。
なぜこの本を取り上げたのか
だれでも一度は自分の才能を探してみた方がいいと感じたので、この本を取り上げました。
筆者は自分の才能がわからず、コンビニバイトを2カ月で首になり、テレアポの仕事もすぐに辞めてしまっています。
その後、「知識を体系立てて伝える」才能があると気づき、活躍するようになります。
実は、私自身も同じような体験をしています。
体力に自信があり肉体労働していましたが、全然向いてなかったです。
肉体労働系は、手先の器用さが必要なものが多いです。
しかし、私はそもそもプラモデルを組み立てるのも苦手で、折り紙もろくに折れない始末。
何かと不器用でモタモタしているやつ、という扱いでした。
アルバイトも含めると、職を6つ経験してます。(ずいぶんフラフラしている)
その中でExcelの理解が早かったので、もしかしてプログラム向いているかもと勘違いしました。
独学で多少の挫折を体験しつつも、最終的にはエンジニアになり、今は安定した生活を送っています。
エンジニアとしては色んな人に頼りにしていただいてるので、かなり適性があったのだろうと感じています。
まとめ
短所から才能を見つけ出すプロセスは、自分自身を見つめ直すよい機会になります。
才能を見つける5つの質問、1000のリストから才能を探す、これ以外にも他人に聞く技術など参考になる情報も多いですよ。