古代メキシコ展に行って、知識やプログラミングについて考える話

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古代メキシコ展に行って、知識やプログラミングについて考える話

先日、古代メキシコ展に行ってきました。
マヤ、アステカ、テオティワカンの代表的の3つの文明の展示を見学しました。

古代メキシコ展 公式サイトより

古代メキシコはパワーワードの宝庫

展示物の独特な造形、色使い、現代人が見ると奇妙に見える文化、謎とロマンに満ちています。
中でも特に心惹かれたのは、刺激的でパワーワード満載の説明文です。
思わず、ツイートするレベル。

特にしびれた説明文はこちら。今も天球上を旅する魂の表情までも見えてきそうである。

夜空を主題とする浮き彫りの石板。両脇には金星と星、中央印はワシと兵士があらわされている。戦争や生贄で亡くなった兵士の魂は、太陽と共に天球上を旅しなければならなかった。

大人になってわかった、知識を得ることの喜び

正直、中学生ぐらいのころは全然こういうの興味なかったですね。
博物館、美術館、修学旅行で京都の寺院巡り。
こんな昔のことを知ってどうする、誰が描いたかわからない文化に触れてもなんも面白くないと思っていました。

でも大人になると、いろんな"常識"が勝手に増えていきます。
そうした常識と照らし合わせると、博物館や寺院の中に全く異質な文化が浮かび上がってくる。
当時はまだ価値観が足りなかったから、どれだけ特殊か、希少か、その価値がわからなかった。
美術品もその作品そのものはもちろん、そこにいたるまでの人間の思い、ストーリー込みで楽しめるようになりました。

知識が増えると、世界は楽しくなるという好例だなと感じます。
バラバラと存在していた世界が色々と繋がり始める楽しさ、その繋がりとはまったく異なる体系の文化に触れる未知の感覚。
大人になってから、知識を得る楽しさというはますます深まってきていると改めて思うわけです。

古代メキシコとゼルダ?

「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」をプレイ中ですが、古代メキシコ展の展示とゾナウ文明は少し似た造形をしてます。
もしかしたら、ゼルダは古代メキシコの文化もオマージュして、作られているのかもしれません。
(他にもジブリを意識したような演出があると指摘している人もいました。)

世界は無数の模倣でできている

そもそも全てをオリジナルで作ることは不可能で、自分が今まで影響を受けたものを自分フィルターを通じて表出しています。
言語、価値観は、そのまま人類の歴史が凝縮したもので、それらも自分の親、周りの環境から模倣して、自分のものとしています。

優れた先人から真似て、オマージュして、"新しい"文化は生み出されていきます。

プログラミングも全く同じです。
最初は機械語で始まり、これをアセンブリ言語で動かせるようになります。
そこからFORTRANなど徐々に人間がわかるもの、知識が積み重なって今のプログラムは動いています。

コンピュータがどのように動くかわからなくても、今までの歴史が土台を作っています。
そして土台の上で動くアプリケーションを開発して、どんどん世の中を便利にしていくことが可能。
(知識はあった方がよいプログラムはかけるので、勉強はした方がいいですが,,,)
「巨人の肩の上に立つ」と表現される通り、誰かが積み重ねた発見に基づいて、さらに新しい発見を積み重ねて人類は発展してきました。

だから、どんどん真似をしていきましょう。模倣しましょう。
プログラミングもそれが一番上達に結びつきます。
プログラミングだけではないですね。いかなるスキルも模倣から入ります。
さしあたっては、ブログの仕組み自体をプログラミングで作ってみるのもいいかもしれません。
「車輪の再発明」という既にあるものを作らない戒めのような言葉もありますが、成長のためにまずは真似からやっていきましょう!


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