就職するとき、必ず面接はあるわけで、どんなことを聞かれるか、うまく受け答えできるか不安ですよね。
私も受ける側だったときは毎回緊張しましたし、圧迫面接されたらどうしようと思っていました。
現在は開発チームに新規メンバー加入の前に、面接を担当する側になりました。
私は2次面接にて、チームでうまくやっていけるか、スキルはマッチしているかを判断する役割。
(オンラインでのコーディングの試験、人事の一次面接を通過した後の面接です。)
この記事では、私が面接で確認している、メンバーに求めるポイントをまとめています。
"現在進行形で学習している"、"成果物や今までやってきたことをきちんと説明できる"、これがOKな人は私なら採用します。
以下で詳しく説明していきます。
現在進行形で学習している

「最近関心のある技術はありますか」「新人教育に良い学習方法はありますか」
こんな切り口で質問したり、おすすめはありますかという軽い相談のような形で聞きます。
現在進行形で学習をしていれば、どちらも解像度の高い回答ができるはず。
学習方法の確認は、新人教育もやっているか?自分自身の学習体験を語れるかの確認です。
なぜこの質問をするの?
IT業界はどんどん新しい技術が出てきます。
新しい技術をうまく使いこなすと楽できることが多いです。
学習を継続している人はこのあたりの情報も持っているので、学習意欲を高く評価しています。
回答例としては、こんなイメージです。
「機械学習に興味があるため、数学を学び直しつつ、Pythonでコーディングしています」
「最近、~~というフレームワークが出たので簡単なアプリケーションを作りました。githubでも公開中です。」
「プログラミングの基礎知識はあるが、案件は不安のあるという新人の場合、ペアプログラミングですね。
実際の開発を通じて、考え方や悩んだときの思考プロセスを教育できます。」
「基礎的なプログラミング能力に不安のある新人には、競技プログラミングの~~をおススメしています。
私自身も基礎の反復で力がついて、開発力が上がったという実体験から。」
成果物や今までやってきたことをきちんと説明できる
「成果物面白そうですね!簡単にアーキテクチャ、全体像を説明いただけますか」
「どんな業務で、どんなチーム体制でやっていましたか」
この質問で、自身のかかわっているものについて、きちんと全体像を把握しているかを確認します。
成果物について、実際に手を動かして理解も深まっていれば、体験からくる具体的な説明ができます。
また業務、チーム体制については、前職がITでなくても聞きます。
仕事の全体像がきちんと把握できているか、組織の目的を理解しているか確認します。
全体像がわかっていると、何が必要がご自身で判断して、自律的に動ける可能性が高くなるためです。
なぜこの質問をするの?
成果物や開発経験がある、このこと自体が大きな強みになります。
またエンジニアは業務を理解して、実装する。実装内容を人に説明する必要があります。
成果物と説明力の両方を持っていると、ぜひとも採用したいという気持ちになります
回答例としてはこんなイメージです。(中身は適当ですが、要素は網羅しています。)
「履歴書に書いてある~~は、自身の学習のため、簡単なCRUD機能を持つアプリケーションとして作成しました。
利用している言語はPythonで、フレームワークはflaskを使っています。
機能としては、料理レシピの検索、自身での登録、ランダムでその日のおススメレシピを表示します。
開発していて苦労した点は、それまでDB関連の開発をしたことがなかったため、概念を理解するのに時間がかかった点です。」
正直に話している風の"演出"ができる
ここからは少し優先度が下がってきますが、こんな質問をします。
「今までやっていてよかったこと、苦労したことはありますか」
面接では模範的な回答や、取り繕った回答をする人が多いです。
私は気楽に話しましょうという演出をいくつも行っていきます。
こちらもまた面接されていると思っているので、チームの強み・弱みを共有していきます。
ざっくばらんで大丈夫、むしろそういう回答を今は求めていますよと宣言して、上記質問を行います。
ここまでやっても正直に話している風の"演出"ができない場合、コミュニケーションが不器用な可能性があります。
学習意欲、成果物の点で優秀であれば、採用してしまうことも多いです。
この辺りのさじ加減が不安だなと思う方は、学習の継続、成果物を積み上げることをより意識するのが安全です。
適度な量の質問ができる
全く質問しない人、めちゃくちゃ質問をしてくる人はうまくチームにマッチしないことが多かったです。
どちらもその行いによる結果を想像できていないという点では共通しています。
質問は、やり方によっては回答者に大きな負担をかけてしまうことがあります。
なので、漠然とした質問ではなく、ご自身でもある程度答えを想定しながら質問するとよいです。
これは働き始めてからも意識した方が良い点です。
質問は積極的にしていくべきですが、自身で仮説を立ててから質問するとお互いに有意義な会話になりやすいです。
最後に
面接を受けるあなた自身も会社を選ぶ立場です。
圧迫面接は論外として、雰囲気合わないとか信用できないみたいな直感は大事にしましょう。
エンジニアとしての経験、スキルがあればあるほど、面接はイージーモードになります。
確実にスキルを身に着ける方法として、以下の関連記事も参考にしてみてください。